容器包装ラボ
トップ基礎 > 容器包装の役割
PACKAGE 01 / BASICSSECTION 02

容器包装の役割

入れる。守る。運ぶ。伝える。使う。ひとつの容器包装が、複数の役割を担っています。

容器包装 収容 保護・保存 取扱・輸送・保管 利便性 情報伝達 提示・識別 横断要件:安全・衛生/環境・資源
FIG. 02-01 容器包装が担う6つの役割と、その全体を貫く安全・衛生/環境・資源の横断要件。

2-1 収容する

容器包装のもっとも基本的な役割は、製品や内容物を収容することです。液体、固体、粉体、気体など、内容物の状態に応じて、こぼれや漏れを防ぎながら一定の形にまとめます。

2-2 保護・保存する

酸素、水分、光、温度、衝撃、汚染などの外部要因から内容物を保護し、品質や状態を保ちます。内容物の劣化要因に応じて、必要な保護性能は異なります。

2-3 取り扱い、運び、保管する

製造から販売までの間、容器包装は繰り返し取り扱われ、輸送され、保管されます。積み重ね、荷役、輸送中の振動や衝撃に耐えられる強度や形状が必要になります。

2-4 使いやすくする

開封のしやすさ、注ぎやすさ、持ちやすさ、再封のしやすさなど、利用者が実際に使う場面での利便性も容器包装の役割です。

2-5 情報を伝える

商品名、成分、使用方法、法定表示、注意事項などの情報を、容器包装の表面やラベルを通じて利用者に伝えます。

2-6 商品を提示し、識別する

デザインや形状によって商品を目立たせ、他の商品と識別できるようにします。店頭での見え方は購買行動にも関わります。

2-7 安全・衛生を支える

内容物の汚染や異物混入を防ぎ、開封の有無が分かる工夫(誤開封防止)を持たせるなど、安全・衛生面を支える役割もあります。

2-8 環境・資源を考える

使用する材料の量、リサイクルのしやすさ、廃棄後の扱いなど、環境・資源への配慮も容器包装の重要な役割の一つです。

2-9 容器包装は「バランス」で設計する

これらの役割は、互いにトレードオフの関係になることがあります。保護性能を高めれば材料が増え、環境負荷が上がる場合があります。使いやすさを追求すれば、構造が複雑になり製造コストが上がる場合もあります。容器包装の設計は、保護性能・使いやすさ・製造適性・物流効率・環境配慮などのバランスの上に成り立ちます。

LAB NOTE
包装性能と包材削減はセットで考える。
保護性能使いやすさ 製造適性物流効率 環境配慮
FIG. 02-02 容器包装は複数要件のバランスで設計する。
REFERENCES
関連: 容器包装の基礎知識(総覧) 設計する 用語集